アニメ批評「あんハピ♪」(2016年春)

アニメ「あんハピ♪」の円盤売り上げ枚数が爆死した大きな理由
・キウイ眼、まつ毛の着色が気持ち悪すぎる。
・視聴者に対して不親切で分かりにくい描写が多かった。
・2度も風呂シーンをカットした。
・ハナコの胸のサイズ、牡丹の病弱さ、などの細かい箇所で一貫性が無く設定や演出が甘い。

各話に対する細かい爆死理由や気になった点を以下に記す。

1話「4月7日 不幸な入学初日」
・まず杏、瑠璃、牡丹が登校するシーンで、
杏→母に見送られて楽しげに登校
瑠璃→一人で登校(花のアップ)
牡丹→薬を持ちメイド2人に見送られ登校
このような3人の差を見せたかったのであろうが、パートが次々に移るため誰がどこで区切られているのか初見では分かりにくい。
・キウイのような目が気持ち悪い。原作でも多少キウイであったが、アニメになると強調されすぎて気持ち悪すぎる。
・杏が橋から落ちてひっかかっているシーンでは、「髪がひっかかって痛い」と言っていたが、どこにどうひっかかっているのかの描写が全く無い。
・瑠璃が助けに行こうとするとき、「喋っちゃダメ、落ちちゃうから」の理由が不明。(じっとしていろという意味か?)
(以後、瑠璃のことをヒバリと呼ぶ)
・杏が犬を投げた後、たまたまヒバリの頭に乗ったから助かったものの、一切犬を受け取ろうとしなかった。
・「は・な・こ?」とBGMのタイミングがほぼ一致しているが、意図的ならキチンと合わせて欲しかった。
(以後、杏のことをハナコと呼ぶ)
・牡丹に握手を求められているとき、ヒバリが指に触れるだけなのは冷たすぎる。(次にハナコが握手をする際に怪我をするという展開に運びたかったのは分かるが)
・小平先生が「毎日皆さんの不幸度をしっかり測定しながら」と言っているが、「測定」とは単なる「運試し」であることなのか分かりにくい。そもそも「不幸度」とは何なのか?
・骨折が数時間で完治している牡丹。怪我しやすく治りやすい体質?
・直売店の看板を見て、あの人(看板)を想い出すヒバリの演出は少々分かりにくい。
・黒猫はどうやってカカシの頭に乗ったのか。ハナコの頭を使って降りられるのは高さがあるからまだ分かるが。
・看板の写真を見て「この写真の方(かた)は?」と訊く牡丹。
・看板のあの人のことを想うヒバリを変人扱いしている視聴者も多いと思うが、これが一般人から見た我々に対する感想なのだろう。看板もアニメキャラクターも2次元であり、決して叶わぬ恋である。
・ハナコが卵を割ったかの確認の前に小平先生が「全員卵を割ってしまったようですね」の発言。クラスの雰囲気から察したのか?

2話「4月11日 ハイテクな身体測定」
・ハナコが趣味は自動販売機でジュースを買うことと言っているが自動販売機が出てくるのはこの話のみ。
・黒いクローバーの茎が下を向いている謎は最後まで分からずじまい。
・ピコメートルまで測定可能なのに出力された値は100ナノメートル単位(1ピコメートルの10万倍)
・全部最新の測定器と言いながら身長を測る機器はセンチメートル単位(ミリメートルまで測るのが普通では?)
・ヒバリが卵を割るだけで「すご~い」と歓声を上げる料理部員たち。
・部活見学(体験)で5メートルも走れなかったのに動物に追いかけられたときは走れる牡丹
・額にMの字が入っている猫はメスだという演出はかなり分かりにくい。Mではなく♀マークや吹き出しなどで、メスだけが蓮のほうへ向かったと分かるようにすべき。

3話「4月28日 はじめての幸福実技」
・電柱にひびが入るほどの衝撃で激突する響。
・響と蓮を見て変わった二人と言う牡丹に対し、牡丹とハナコもそうだと思うヒバリ?少し分かりにくい。
・前歯を負傷する牡丹、次の話には治っているが、痛々しすぎて心配になる。
・好きな人を叫ぶ問題でイリオモテヤマネコがダメなら工事現場の看板の人もダメなのでは?

4話「4月29日 ナゾナゾな罰ゲーム」
・ハナコのいちごオレを弁償せず謝罪だけで済ます飼い主。
・結局ケーキは食べたのか?
・牡丹のメイドが言っていた「さゆり」とは誰か?最後まで分からず。
・猫にひっかかれた傷が一瞬で回復するハナコ。
・響のセリフ「一言で言うなら…それは」の続きは何なのか。
・響がシャッターを押した瞬間、牡丹とヒバリは笑顔ではなかったが、写真では全員笑顔になっている。

5話「5月9日 迷子の登校風景」
・響の青まつ毛が気持ち悪い。
・「碌な目に遭わなかったことは無い」では逆の意味になる。
・ハナコの吐血、顔の傷は重症すぎて心配になる。
・指を指された方と逆を行こうとする響。
・ヒバリを恨む響だが自分の迷い癖が原因であることは分かっている?が「報いを受けてもらう」と言っている。(照れ隠し?)

6話「5月30日 みんなで遠足」
・蓮の発言「うまい」より「おいしい」のほうが適す?
・ヒバリが「ハナコって悪運はわりとありそうじゃない?」と言っていたが、悪運の意味は「悪いことをしても報いを受けない」という意味である。
・人の物を躊躇無く(熊に)投げるのはどうかと思うし、熊を怒らせるだけで撃退できないのでは?
・小平先生が熊を動物園に返すと行っていたが、1発目は通常の銃で撃っていたように見える。

7話「6月28日 はなこのお見舞い」
・進撃の園児はハナコがいつも笑っていて子供のようだという比喩?
・烏「かー」蛙「える」で「帰る」を表していたが、エルは無理矢理過ぎる。
・ハナコが髪飾りを直そうとして壊したが、それが不幸に繋がる描写は無かった。
・蓮が響のことを「うるさい」と言ったとき叩く力が強すぎる。

8話「7月11日 戦う期末試験」
・ジャンケンゲームで負け続けた際、ズコズコパンチされる意味が分からない。ハナコがやっていたから故障して誤作動を起こしたのか?
・減点方式なのに120点の蓮。機械の女心も奪って得たのだと思うが分かりにくい。
・プリーストがアーチャーに強いこと(睡眠魔法で即死)を牡丹は分かっていたようだがいつ知ったのか、また、なぜ響はそのこと知らなかったのか。
・5人以外が闘った別のコロシアムがあったのか、コロシアムの前に他の全ての生徒が10回のゲームをやり終わったのか?
・ヒバリのセリフ「夢に見た」→正しくは「夢で見た」であろう。

9話「7月13日 波乱の合同授業」
・冒頭、ハナコはどうやってどのように引っかかったのか。
・水温がある程度高くても、そのまま拭かずにいたら風邪をひくのでは?
・教師が大根を黒板に叩きつけるのはどうかと思う。
・コンロをわざと壊した訳ではないのだから他のコンロを貸し与えるべきでは?
・夏野菜を使った料理とデザートというテーマをキチンと発表していないのは視聴者に対して不親切。
・「なぜお前たち、幸福クラスなどが天之御船学園に存在するのか」という言葉を生徒らに言うのは教師として不適切。
・なぜ風呂シーンをカットしたのか
・牡丹だけの水泳キャップをしている謎。また、どうやって全ての髪の毛を入れたのか。
・水に潜るのにどうしてゴーグルを外したのか(金属を含んでいる?)
・水に潜る勝負では即脱落の牡丹、水を飲んで溺れていたハナコだが、落雷を避けるためにプールに潜ったときは長時間潜れる牡丹とハナコ。
・どのようにチモシーを利用してプールへの落雷直撃を避けたのか分からない。

第10話「7月20日~ 私たちの夏休み」
・響の歌ったキャラソンのサビがCDのと仕様が違う。(Knock KnockとMap Mapの部分)
・後にヒバリのキャラソンが流れるとは言え、ヒバリの歌う時間が短すぎて違和感がある。
・ヒバリのキャラソンを、ヒバリからあの人(看板)への歌だと思っている人もいるかもしれないが、ヒバリが幼い頃に母親が歌っていた曲である。
・ハナコの大胆なヘソ出しルックが映る時間が短い。
・謎の少女(狭山椿)がヒバリとぶつかり、そそくさと逃げた理由が最後まで不明。
・以前に比べてハナコの胸が成長している。
・ヒバリの「牡丹、妹さんがいたのね」のセリフに対する牡丹の反応が謎。(自分で言っておきながら少し慌てている)
・響とヒバリが競争する際、何故2人とも気絶するまで潜水をしたまま息継ぎをしなかったのか。
・蓮がスイカ割りで響、ヒバリ、ハナコの3人も棒で叩いているのは酷すぎる。
・リンゴ飴、わたあめ、チョコバナナの棒が折れてしまうのはまだしも、チョコバナナの屋台を破壊するのは、やりすぎ。しかも、たこ焼きは普通に食べられる謎。
・チモシーの下半身が5人を追い掛け回したのは屋上に上がらせて花火を見せるため?
・キャスト欄でチモシーと狭山椿が同じ声優ということは今の段階ではバラさないようが良かった。兼役は普通省略されるのになぜ敢えて書いたのか。

第11話「8月18日 嵐の林間学校」
・「チモチモー」を「仲良し」と理解できた響の理解力。
・蓮が「おふとん」と文字を彫っただけなのは、「好きな物」を作っていい→大好きな「おふとん」の文字を彫ればよいと思ったから?
・ハナコの作品が爆発する理由が不明。SEも相俟って誰かが撃っているように見えてしまう。
・蓮の「おふとん」のセリフの直ぐ後のアイキャッチで「おふとん」の作品が変わっている。先生に修正するように言われたのか?
・まさかの入浴シーンカット
・寝るときにハナコの髪飾りを外していたが大丈夫なのか。近くに置いておくだけで効果有り?
アイキャッチ、蓮の「こわいな~」の天丼。どうせやるなら2回言って前回と合わせるか、「やだな~こわいな~」などとパターンを変えたほうがよかったかもしれない。
・ヒバリが目を覚まし上半身を起こしただけで起きるハナコ。
・鬼ごっこでいきなり最初に捕まえられた子は可哀想。
・水車にひっかかるが、めくれないハナコのスカート。
・ハナコの笛が鳴らなかった理由が不明。(何か詰まっていた?)
・木彫りを見つけて合流したらボーナス点が入るが、合流した判定はどうやってするのか?(終了時?)
・「やはり無理か!」のタイミングが早い。何をもって「やはり」なのか?
・綺麗な編隊?
・最後のシーン、響が小平先生に見つかったのかと視聴者に誤解させる。

第12話「8月19日 幸せな林間学校」
・チモシーが「星チームと月チームのマークを3つずつゲットした」と言っていたが、捕まったら負けなのかマークを取られたら負けなのか分かりにくい。
・しれっと「おふとん」の変わった姿がズームで映っているが、いつ何故変わったのか、やはり分かりにくい。
・響は元陸上部のエースらしいが、高校では蓮と一緒に居たいが為に入らなかったのか?
・毒草の類を全て排除しているが櫨の木や沼は放置している謎。
・「植物ならあの人たちのほうが」で意味深に回想されるヒバリの両親の謎は最後まで回収されず。
・兎が身を挺して肉になろうとして「無茶はダメだ」と止める蓮。兎の脳内を見通せるのか。
・檻の目が広く、横に抜ければ脱獄できそう。
・蓮に「どうしたの、響?」と言われたときに慌てていた響。このときにヒバリの木彫り作品を見つけたようだが分かりづらい。
・二人分の体重以上の衝撃に耐える牡丹の右腕。病弱設定はどこにいったのか。
・ハナコの胸が大きくなりすぎ。今までつるぺたを気にしていた描写は何だったのか。
・チモシーに逃げられてがっかりするハナコだが、一瞬過ぎて分かりにくい。
・全裸の響SDの胸が違和感ありすぎる。
・畳の上で眠れなかったヒバリだが野宿ではぐっすり。
・5人揃った写真は誰がどうやって撮ったのか?
・狭山椿がどのような子なのかは最後まで明かされず。

 

総括

2期を匂わせるような終わり方であったが、残念ながら2期は円盤の売り上げから見て絶望的であろう。続きは原作のコミックを買うか、掲載されている「まんがタイムきららフォワード」で見るしかなさそうだ。原作や掲載元の雑誌が売れても、おそらく2期には繋がらないので、円盤やCD(CDも円盤だが)、グッズを積極的に購入することを勧める。あまり知られていないがキャラソンがかなり多く出ているので、それを買うことでも2期への架け橋にはなりそうだ。