アニメ批評「NEW GAME!」(2016年夏)

この作品が有名になったキッカケになったセリフ「がんばるぞい!」が1回しか聞けなかったアニメ「NEW GAME!」。前回の「あんハピ♪」に引き続き批評したいと思う。

前回の批評では、爆死原因と疑問点のみをつらつらと書いていたが、今回は良かった点なども書いておく事にする。記号の意味は以下の通り。

◎=とても良かった点・評価に値する点

○=良いと思った点

□=ただの独り言

△=あまり良くないと思った点

×=良くない点・改善すべき点

さて、各話について批評を始めたいところだが、その前に一言。OPの「1人じゃないよ Stand up★」の所で、青葉のツインテールでひふみが隠れて見えなくなっている。引っ込み思案なキャラだし隠れるくらいでちょうど良いと思ったのかもしれないが、ひふみの立場に立ってみればこれは心無い行為である。OAを見てせっかく自分が映っているシーンが隠れてしまっているのを見たときのひふみの気持ちを考えろと言いたい。

 

1話「なんだかホントに入社した気分です!」
○ 駅や背景など、細かく書かれている。
△ 「忙しそうなイメージだし」といきなりタメ口になる青葉。
△ 「アシスタントディレクターじゃなくて、アートディレクターよ。」で首を傾げる青葉、ADの略がそうでないことに気付くのが遅い。
□ 「あなたこそ!おいくつなんですか?」と即座に反論できる青葉。
□ コウが初めて携わったゲーム(FAIRIES STORY)に青葉が小学生のときにハマったことと、コウが25、青葉が18(高卒新入社員)であることから、年齢差は7。つまりコウが18~19のときに携わったゲームを青葉が11~12のときにプレイしていたことが分かる。(矛盾なし)
△ ひふみが遅れて出勤してきた理由が謎。
△ 打たれたBB弾は掃除しなくていいのか?(誰かが踏んで滑りそう)
△ 3Dの経験が全く無くても社員になれ、しかも雇われたのは青葉一人。
メッセンジャーの名前が「キラキラ青葉」になっていたり、コウが青葉を呼び出す際には「コウ@定時に帰りたい」が「八神コウ」となっていたりと細かく演出されている。
△ 「ほら、そこの壁際に立って!」と青葉に言うコウだが、もう青葉は壁際にきちんと立っている。
○ 「今日は」お菓子を持ってきたひふみ。きっと新入写真をもてなす準備をしていたのだろう。
○ 「家に帰れなくなるよ」と語るひるみ。ゆんとはじめが、まだ自分が携わった作品が終盤に達したことが無いことをさりげなく演出している。
□ 初日から21時まで働かされる青葉。
○ ねねっちとの電話で「ムーンレンジャー映画化決定・上映されたら一緒に行こう」と伏線。
× 青葉の部屋の棚に並ぶゲームのCEROが全てB(12歳以上対象)である。その中にフェアリーズストーリーもある。また、フェアリーズストーリー2が無く、違和感がある。

2話「これが大人の飲み会……」
× ムーンレンジャーのステッキがゆんに当たった角度と場所がおかしい。
△ 「おはようございます。」のときのひふみの口の位置が下すぎる。
△ 「もうちょっとで終わるから」と微妙にタメ口の青葉。
□  ひふみのスマホのパスワードが1026(そーじろー)
△ もずくのいびき(?)が壊れたラジオのような音に聞こえる。
△ ひふみの「ありがとう」をスルーする青葉。小声で返答や会釈などの反応が欲しい。
○ しずくの「それは良かった」は、前に辞めていった新人のことを想起して言っているのか。
× りんの手から落ちたグラスが消えている。零れたであろうビールすら消えている。
× 森武蔵が850円であったのに、「1杯800円のもある」と言う青葉。一度それより高いお酒を注文しているのだから、違和感がある。(値段を見ていなかった?)また、開いているメニューのページには850円・880円のものはあるが、800円のものは無い。
△ オレンジブロッサムを注文し、コウにお酒であることを指摘された後、それをキャンセルせずに、出来て自分のもとに置かれてから「えっ!?」と驚く青葉。

3話「遅刻したらどうなるんだろう」
△ 自室に大きなハリネズミのぬいぐるみがあるが、2話でひふみとハリネズミの話題になったとき微塵もそのような発言や描写が無いのは少し違和感。
△ ゆん「走っても1分足りない」→「この調子なら絶対間に合う」という矛盾は、おかしい走り方を見られたくなかったゆんの嘘からきているのか分かりにくい。(嘘と考察できるのは、「ウチも一緒に走ったる!」→「走ってるとこ、見られたくなかったのかな?」というセリフ)
ICカードで改札を通過するシーンでピピッという音が鳴っているが、定期の場合この音は有効期限が残り14日以内の場合なのでおかしい。
× 遅刻を帳消しにするのに遅刻届を出させるコウ。また、遅刻理由はどう書けばよかったのか。
△ コウの指摘に、村人はよく見られることは無いからと反論する青葉。ゲーム作りに対する誠意が薄く思えてしまう。もうすこし婉曲な言い方にするか、1回目は素直にリテイクを受け入れ、2回目以降にこの件を入れるべきだったと思う。
△ ひふみの遅刻届に書かれていたが、この日は4月23日の木曜日である。コウに今週中にと渡された書類だが、実際は木・金・土の3日で仕上げろということである。多忙さを見せたいなら、「3日以内に」と言わせたり、「今週中ってあと3日しかない」などのセリフのほうが良かったと思う。
□ コウにリテイクを出され続けている青葉をりんが心配しているシーンにおいて、「本当はOKだった」とする根拠になるシーンが無いことから、「本当ならOKなの」というりんのセリフは嘘だった可能性がある。前にコウについて行けず辞めていった新人のようになってしまうのを危惧したためか?
△ 結局、ねねっちにフェアリーズシリーズを作っていることがバレてしまってその前提で会話している。青葉が直接言ったわけではなく、反応でねねっちが察しているという状況であろうが、外で電話でその話をしているのは少々危機感に欠ける。電話のシーンは青葉の部屋の中であったほうが良かったと思う。
◎ ねねっちとの何気ない会話で村人作りにおいて自分に足りなかった要素(思い)に気づくシーンは感動を誘う。EDキャン(エンディングテーマをキャンセル)してこのシーンを入れたのはとても良い判断。バックで流れている挿入歌も合っていて良い。
金澤まいの特技であるニワトリの鳴き真似。

4話「初めてのお給料…!」
□ 常にカメラ目線のもずく。
△ しずくのスマホの中の青葉の動きと角度が合っていない。姿まで同じにしたのだから角度も合わせるべき。
□ コウは本当に2日に1回は家に帰っているのか?
□ キャラクターを作っているだけの青葉が良い顔をしていることと、そのゲームがつまらないかどうかは関係ないのでは?
△ カーソルが動かないときは、マウスの電池が切れていたりする可能性があるので、キーボードを打って確認しているシーンもないと不自然。(キーボードの音らしきものは聞こえるが不明瞭。)
△ フリーズしていたであろうPCの作業中データは残っていたのか?消えていたらどの程度の損害だったのかが気になる。
△ 唯一の「がんばるぞい!」のシーン。言い方はハッカドール1号のほうが良かったし、もう1回くらいどこかに入れても良かったと思う。
△ ゆんの「ホンマに役に立ったな~」セリフの「ホンマに」は何に対してなのか?はじめは、「かっこいいだけで価値がある」とは言っていたが、「何かの役に立つ」的な発言はしていないので繋がりが無い。
△ 初給料の話題になって、親に何か買うという発言が一度も無かったのが違和感がある。青葉の行動を際立たせる為だったのかもしれないが、少しくらい話題に出てもインパクトが薄くなることは無い。
△ 青葉の「年上って感じがしないから」という発言は失礼すぎではないか?
○ コウの微妙に吹けていない口笛。

5話「そんなに泊まり込むんですか?」
△ ゆんが「これが気になるんとちゃう?」と指した指の先が完全にゴジラ
× 「Yodabashi-Asagaya(ヨダバシあさがや)」という店名を映すシーンが短く、モデルとなっているヨドバシ秋葉原店と勘違いしている視聴者が多く見られる。会社と同じ阿佐ヶ谷にあるからこそ徒歩で行くことができ、電車に乗らずに財布を使うことなくここまで来られるということが伝わりにくい。また、帰りのときに阿佐ヶ谷駅を映している為、さらにこの誤解が生じやすい。
△ 入社して一ヶ月以上経つのに、「おつかいって頻繁にあるんですか?」というセリフはおかしい。頻繁という単語を使わず、「こういうおつかいって結構あるんですか?」なら自然か。
◎ 青葉の腋チラ
□ コウにスリーデイズ(3日で1体)と言われていたのに、付箋に「4日で1体」と書く青葉。(そしてそれを赤字で3日でヨロシクと直されている。)
□ 奇しくも、はじめと同じ30℃に設定するゆん。
△ 一時停止して見直さないと、OKとボツの違いが分からない。(普通では分からないような微妙な違いを演出したのだろうが、あまりにも時間が短く、見せる回数が少なすぎる。)
○ ひふみがそうじろうを餌で釣る際、ピンセットの先がそうじろうとは逆の向きになっている細かい気遣い。

6話「発売……中止とか?」
△ いつの間にか半袖を着ているゆん。二の腕ぷよぷよはちゃんと解消できたのか?
× 盗賊に襲われて死んでしまうキャラクターを、青葉に似せるのはどうかと思う。(原作では、後にしずくがフォローを入れていたがアニメでは一切無し。)
△ 青葉のポップコーンを食べるスピードが速すぎて不自然。ちょっと早く着きすぎた(だから食べる時間があった)的な演出が欲しかった。
○ 青葉のメガ粒子レクイエムシュートが全然似ていない(かわいい)。また、ねね・青葉・ゆん・はじめのメガ粒子レクイエムシュートの言い方が四者四様で良い。
× コウのパンツ(およびパンチラ)は見せるのに、18歳以上の社会人にもかかわらず青葉の下着をしっかりと見せない。
△ また長袖に戻っているゆん。

7話「新人の教育はしっかりしてください」
× おもいっきりエラーが出ているのに「ほんとだ」というセリフはおかしい。「これ、出てたらダメなんですか?」という反応のほうが自然。
△ 「相変わらずグラフィッカーは」のセリフを小声でぶつぶつ言うのはキャラの好感度を著しく下げる。はっきりといった方が良かった。
□ うみこがモデルガンでコウの額を打つシーン。狙ったところに当てられるとはいえ、コウの額を狙うのは危なすぎる。
□ 独り言とはいえ、「でも本当にお猿さんなら」という発言は意味が分からない。
△ いつも生身の人間をBB弾で撃っているのに、「柔らかいペイント弾だから危険は無い」というのはおかしい。
□ なぜか、ゆんの「若いうちはそういうの無いで」のセリフがそっけない。
× 駆血帯を外す前に注射針を抜くと血液が噴き出るらしい。医療行為の描写ミスは命にかかわる誤った情報が流布されてしまうため気をつけてほしい。
△ ウエスト測定のシーンでひふみがいないのは何故か?ひふみのおなかを見たい視聴者は多いだろうに。

8話「夏休みだぁああ!!」
△ ねねっちと電話しているときに妊婦のようにお腹をさすっている青葉。時間的にお腹が空いていたのか?
○ ねねっちの大学の掲示板にあるイーグルジャンプのバイト募集のチラシに、猫アレルギーに関しての記述があったりと、細かく作られている。
× 「青っちから聞いていたから」というのは青葉が守秘義務を破ったということになる。「青っちの話で見当が付いていた」というようなものに変えるべき。
○ うみこの「冗談です」からのコウの「コノヤロ」的な反応が良い。
□ ねねっちの「八神コウ!?(中略)ホンモノの八神コウだー!」と呼び捨てにするのはあまりにも礼儀に欠ける。
◎ 青葉の「そうだよ身長高いよーということはー?」という、ねねとのやりとりから垣間見える青葉の素の部分が見ることができて、とてもよい。
△ コウが「残りの村人遅れてるだろ」と青葉に言っていたが、村人を作るのは既に終わったはずでは?おそらく村人にかかわる何かの仕事なのだろうが、視聴者に誤解させてしまう。
○ ねねの想像の中の、コウの「私のプリンを、よくも!」の演技が良い。
△ コウの目の隈が急に消える。意味の無いシーンでいきなり消すくらいなら、青葉からプリンを渡されたときに消えるなどの演出があってもよかったと思う。
□ ねねっちのプリンの対応について良くない印象を持った視聴者もいると思うが、冷蔵庫の物は自由に食べてよいと言われていたし、謝りに行こうとした際うみこに否応なく止められたり、大ゴトになり自分が犯人だと分かったら青葉にまで迷惑がかかると思っていたため謝れなかった。そして最後には弁償し反省のメッセージも添えている。
△ コウ宛てのプリンのシールのカエルが舌を出していて、ふさわしくない。

9話「出勤しちゃいけないんですか?」
□ はじめがオモチャを振り回しているときにはじめの椅子が消えている。邪魔になるから動かしたのか?
◎ 「ダンディーマックスを初めて見たときどうだった?」「なにこれ?」「「だよねー!!」」などのやりとりで、視聴者側にもダンディーマックスがどのような作品だったのか分かるように描かれていて良い。
◎ ねねっちがどうして青葉の会社にバイトしに来たのか、どのような思いでデバックの仕事をしているのか、青葉とねねっちとの出会いや関係が細かく描かれていて、とても良い。
おかゆがちゃんと描かれている。・・・というのは冗談で、コウが普段料理をしていないだろうことが描写できている。
□ ねねっちの「今週の土日は休めるね」というセリフから、土日に休めないことが多いのか?
△ 「無理をして倒れてしまったら元も子もない」→「皆に心配をかけてしまう」というのは一見美しいが、意味が繋がっていない。「(仕事が片付けられなくて)皆に迷惑をかけてしまう」のほうが自然。
□ はじめのセリフの「自転車」が「じでんしゃ」に聞こえる。
○ ひふみがチョコを用意しているところを見ているゆんの描写が細かくてよい。
○ いやしの湯のシャワーのシーンで、真ん中のひふみに目が行きがちだが、右で貧乳なのを気にしているゆんや、左右に揺れながら背中を洗っているはじめの描写も細かくて良い。
△ なぜ青葉は深夜3:26にねねっちにスタンプを送っているのか。
□ シュークリームでは栄養は糖分と脂質くらいしか摂れないのでは?というツッコミは無粋か。

10話「正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴…」
× なぜ近くのドアから出ずに人を押しのけて遠い方のドアから電車を降りたのか?
◎ 小悪魔青葉。エロすぎる。
△ うみこのセリフ「桜さんの問題は素行ですが」の「素行」が「そこ」に聞こえてしまい逆の意味になってしまう。
△ 「ツンうる」のシーンがやや分かりにくい。該当シーンで「ツンツン」「うるうる」のテロップを出したほうが良かったか。
□ ねねっちがパンを食べるたびに食べたはずのパンが復活している。
◎ うみこの「お昼休みが終わるまでまだ10分ありますよ」というセリフから、青葉に似ているソフィアが目に入り、青葉と仲直りしに行くねね。青葉がどうしてこんなに仕事に熱心なのか、青葉が1話で言っていた「がんばるよ」のセリフの本当の意味が分かるシーンは感動した。
□ ねねっちがうみこのパソコンのコンセントを抜いてしまうシーンで、どうして画面まで消えるのか疑問に思った視聴者もいたようだが、通常、デスクトップパソコンの電源が切れると画面も連動して切れる。(機種によって多少の違いあり。)ただ、企業が使用するパソコンは停電や不慮の事故に備え、UPSなどが付いている。

11話「リーク画像が昨日、ネットに出てましたよ!」
◎ フェアリーズストーリー3のPV(OP?)がOPの代わりとなっていて、青葉たちが作っているゲームがどのようなものなのか分かりやすい。また、音楽もオリジナルで作ってあり、作画も大変良い。
□ コウのズボンの色が深緑から白に変わっている。
○ 青葉がどの服を着ていくか迷うシーンにおいて、ゆんスタイル→はじめスタイル→ひふみスタイル(→コウスタイル(下着のみ)→チノスタイル)と、青葉のコーディネイトがそれぞれのキャラクターをモチーフとしているものになっている。
○ しずくがコウの姿をスマホで撮るときに連写している。
△ 攻略本のインタビュー記事で見たコウと雰囲気が違っていて、初めて会ったときに分からなかったという青葉。それなら1話で「思っていた雰囲気と違った」などというセリフかモノローグを入れるべきだった。
□ 看護婦からカメラマンに転職した山田さん、と言いたいところだが性格が違いすぎるので姉妹か親戚か?
□ 出来上がったインタビュー記事に「今回はアニメーション制作会社の動画工房さんにお願いさせて頂きました。とても丁寧に作っていただいて、また、本作のテーマも理解して頂いているので、本当に感謝しています。」という文がある。
× りんの「何か事件が起こる前触れみたいよね」というフラグからの落雷シーンで、社内が暗くなっているシーンになっていて、停電(フラグ回収)したのかと勘違いを起こしやすい。
× 「おつかいのときは、しっかり領収書を貰わないといけない」と言っておきながら、ねねっちの「レシートじゃダメなの?記録は残るし」という言い分で領収書を貰うことをしない青葉。いくら親しい友達と一緒だからとはいえ、違和感がありすぎる。(レシートの方が詳細が分かってよいという意見や、最近の会社ではレシートでもよいという意見も出ているが、これは会社・上司の意向に従うべきである。5話ではじめとのおつかいのときに「領収書とか捨てないように」と言っていたり、うみこの発言からも、この会社では領収書を貰うべきだと容易に判断できる。)
○ 栄養ドリンク「ケロリン」シリーズが、新入り・係長・課長・部長・専務・社長・大魔王となっていて楽しい。
× ケロリン課長の値段が間違っている。税抜き1256円なら、税込み価格は1356円である。
◎ ねねっちのうみこの真似が可愛くて良い。
○ うみこのノリツッコミ。
ケロリン大魔王でむせる青葉だが、咳がビンおよびストローにかかっている。
○ 椅子に膝を乗せているところをコウに見られて少し照れている青葉の描写が、細かくて良い。
△ 「ケロリンってそんなに利かなくない?」とケロリンは知っているのに(ケロリン)大魔王にはピンとこないコウ。「あれ飲んだの?」的な返答のほうが自然。
朝日奈丸佳(ねねっち)の泣きの演技が上手い。

12話「ひとつ夢が叶いました!」
○ うみこがねねっちに「で、桜さんは何を」と言っているとき、はじめも両手を挙げている。多かれ少なかれ、責任を感じているのだろう。
○ コウのセリフ「やっぱり武器とか好きなんだな~アハごんは~」のあとの「アハハ、アハハハハ」というさりげないシャレ。
○ サインを貰って御満悦のひふみ。
△ いらないとはいえ、貰った本人の前で景品のモデルガンを落とすのは失礼すぎる。
◎ 12話のサブタイトル「ひとつ夢が叶いました」について。これは青葉が、自分が携わったゲームが発売されることに対してのことだと予想していたが、八神コウのサインを貰うことに対してであることに対してであった。青葉はコウと普段は仲良く接しているが、小学生のときから憧れていた人から直接サインをもらえたのだから、その喜びもひとしおであろう。このような青葉の感情が伝わってきてとても感慨深い。
日笠陽子(八神コウ)の泣きの演技が上手い。
○ きらら警察24時が最後のオチとなった。この手のものは大抵、アニオリのくそ寒いものになりがちだが、ちゃんと原作に準拠しているものであり、成功していると言える。

13話(OVA)「私、社員旅行って初めてなので…」
◎ 小悪魔青葉再来。2期でもどんどんサディスティックなところを見せて欲しい。
□ 「ちょっと水とってくる」と言ってコウが持ったコップには半分ほどオレンジジュースが入っている。それを捨てて水を入れに行こうとしたのか、風邪で頭が回らず持ってしまったのかよくわからない。
○ パンを口に含みながら青葉をスキーに誘うひふみ。かわいい。
△ スキー場でサバゲーは他の客の迷惑になるのではないか?
△ スキーで人の正面に止まるのは難しく、少しでもブレーキが弱いと激突してしまう。ひふみの隣に青葉が来るようにしたほうが自然か。
△ ゆんがサウナで顔にタオルを乗せている理由が明かされなかった。はじめの発言から息苦しさを軽減するためであると予想されるが、美顔のためなど、他の理由も考えられる。□ ねねっちの友達(?)初登場。ねねっちとどのような関係なのか気になる。2期にも出るのだろうか。
○ 「くまった~くまった~」は、ドラマCD1の青葉とコンビニでのセリフである。このようなストーリーの繋がりは面白く、またそれを知らなくても違和感がない。
□ 「44度の焼酎」でオーダーは通るのか?
× 青葉が雪だるま(3号?)をいじめるシーンは青葉の表情といい台詞回しも最高であったが、原作では雪だるまを沈める際、雪だるまの頭をぐりぐりしていた。なぜその描写をやめたのか。
× 青葉がお酒を舐めるシーンは必要だったのか。ストーリーや展開的にも無くても影響を与えないし、いたずらにキャラクターの好感度を下げる描写は止めてほしい。

 

 総括

○ ゆんの関西弁に違和感をもった関西人もいたようだが、ゆんは三重県出身であり、中の人(竹尾歩美)も三重県出身である。さらに自分なりに三重弁らしさを演技に加えていたらしい。批判していた輩は反省して欲しい。

× 冒頭にも書いたように、この作品は青葉の「がんばるぞい!」というセリフで有名になったことは揺ぎない事実である。原作で1回しかこのセリフは登場していなくても、ファンのために2~3回くらいは入れて欲しかった。(違和感なくこのセリフを入れられる場面も多数あった。)

△ 13話(OVA)は全巻購入特典であったが、単品として売ってもよかったと思う。乳首の露出も無かったし、需要も高いと思われる。

□ このアニメを見た感想として、某白箱アニメと混同し、「本当のゲーム制作会社はこんなのじゃない!」や、「サクセスストーリー過ぎる」などの的外れな意見が散見されるが、そのような批判をするヤカラは、このアニメのコンセプトを全く分かっていない。昨今問題になっているブラック企業やセクハラ・パワハラなどの問題から、「はたらくこと」そのものに対してネガティブなイメージが付いてしまっている。このアニメははたらくって青春だ。」というキャッチコピーからも分かるように、「はたらくこと」とはお金のためだけではなく、生きがい・やりがいを得ることがとても大切なファクターであることを視聴者に伝えたかったのではないかと思う。

◎ いろいろ直すべき箇所はあったが、2期が決まってとても嬉しい限りである。